Xアプリケーション(GUI)が動作しません

本項目のXアプリケーションはTSUBAME3上にインストールされている、X環境上で動作するアプリケーション、いわゆるGUIのアプリケーションのことを指します。基本的にはユーザ環境のため、窓口ではサポート出来かねます。

Xアプリケーションを利用したい場合には、下記の手順で動作環境のセットアップ・確認を行ってください。

1.Xサーバアプリケーションがクライアントにインストール、起動しているか

Windowsの場合

Windowsの場合は多くのXサーバアプリケーションがあります。
Xサーバアプリケーションがインストールされているか、または起動しているかをご確認ください。

Macの場合

XQuartz がインストール、設定されているかをご確認ください
https://support.apple.com/ja-jp/HT201341

Linuxの場合

X11サーバアプリケーションと関連ライブラリがインストール、設定されているかをご確認ください

2.X転送オプションを有効にしているかどうか

Windows(その他の端末アプリケーション)

ご利用の端末およびXサーバアプリケーションによって設定が異なります。
各アプリケーションのマニュアルを確認下さい。

Linux/Mac/Windows(Cygwin)

SSHコマンドにX転送オプション(-YC)が入っているかをご確認ください。

$ ssh TSUBAME3アカウント名@login.t3.gsic.titech.ac.jp -i 秘密鍵 -YC

例)アカウント名がgsic_user、秘密鍵が~/.ssh/t3-keyの場合

$ ssh gsic_user@login.t3.gsic.titech.ac.jp -i ~/.ssh/t3-key -YC

SSHのオプションについては下記のコマンドで確認してください。

$ man ssh 

3.端末環境を変えても再現するか

Windowsの場合はフリー、有償を含め多くの端末/Xサーバアプリケーションがございます。
別の端末/Xサーバアプリケーションでも再現するかどうかをご確認ください。
(もちろん、組み合わせの問題もあります)
isvアプリケーションによって相性があり、再現しない場合はアプリケーション固有の問題である可能性がございます。
その場合はお問合わせ頂いてもご対応できかねますので、ご了承ください。

GL対応/非対応によっても異なります。一例としてGL対応のXサーバには以下のものがございます。

  • アールワークス社ASTEC-X
  • マイクロフォーカス社Reflection
  • PTC社PTC X/Server
     

また、利用したいXアプリケーションによってはコマンドオプションが必要な場合があります。
利用したいXアプリケーションのマニュアルをご確認下さい。

 

通常のX転送/VNC接続では動作しないGLアプリケーションでもVirtualGLを使用することで動作する場合がございますので必要であればお試し下さい。

VirtualGLの詳細については利用の手引きをご確認下さい。

4.動作確認

ログインノードでは、以下のコマンドでX Window Systemの標準的なターミナルエミュレータが起動します。ログインノードまでのX転送の設定の確認にご利用ください。 

 

$ xterm 


xtermが動作するが、利用したいXアプリケーションが動作しない場合は3をお試しください。

問題がある場合の例

xterm: Xt error: Can't open display: 
xterm: DISPLAY is not set


上記のエラーが出る場合は、1,2をご確認下さい。

5.アプリケーションの利用

ログインノードはCPUを占有するアプリケーションの利用を想定しておりません。可視化を含む本格的な利用には、計算ノードを利用してください。

計算ノードでのGUIアプリケーションの利用については、下記FAQをご参照ください。

FAQ: qrshでX転送する方法

また、f_nodeでノード全体を確保している場合は、ssh -Y コマンドでX転送を行うこともできます。

問い合わせ時に必要な情報

お問い合わせの際は下記をご連絡ください

■利用OS(例 Windows10,Debian10,macOS Sierra10.12.6)

■利用ソフトウェア(windowsのみ、例 Cygwin,PuTTY/VcXsrv,Rlogin/Xming)

■利用バージョン
windowsの場合は端末/Xサーバアプリケーションの両バージョン 例 2.9.0-3,0.70,2.22.7
バージョンの調べ方はアプリケーションのマニュアルをご確認ください。
Linux/Macの場合はSSHのバージョンをお送りください。下記のコマンドで確認できます。

$ ssh -V

■今まで試した内容について、また、エラーが出る場合はエラーの内容をお送りください。