2022.9.22
【年度末に向けての注意事項について(2022年度版)】
卒論、修論の締切が近づくにつれて利用率が上がり、ジョブの待ち時間が長くなり、ジョブを実行できる機会が少なくなっていきます。余裕を持ったスケジュールで計画的にご利用いただくようお願いいたします。
年度末に向けて特に重要と思われる項目について以下にまとめましたので、利用者の皆様にはご一読いただきますようよろしくお願いいたします。
- Wall time(h_rt)をできるだけ短くしてください
- TSUBAMEポイントの使用期限は年度末
- アカウントの有効期限について
- 卒業や異動に伴うデータの引継ぎのお願い
- サービス停止を伴うメンテナンスについて
- 繁忙期の資源占有の上限値の変更について
1.Wall time(h_rt)をできるだけ短くしてください
ジョブは基本的に投入順に実行されます。次に実行されるジョブが並列ジョブの場合、計算ノードがいくつか空いていたとしても、実行に必要な台数を下回っていた場合、台数が揃うまで、それらのノードは何もせず待機することになります。もし、この並列ジョブの開始予定時刻までに終わるような短い時間を経過時間(Wall Time)に指定したジョブが、この後に投入されていた場合には、この隙間に埋めるように、並列ジョブを追い越してスケジュールするので、待ち時間が短くなる場合があります(バックフィル)。Wall Time値が無駄に大きいと、実行出来たはずのジョブが、この隙間に入らずに、資源を無駄にしてしまうことがあります。より実際の実行時間に近い値を指定してジョブを投入してください。
2.TSUBAMEポイントの使用期限は年度末
TSUBAMEポイントの有効期限は年度末です。余ったTSUBAMEポイントは失効し、払い戻しや振替はできませんのでご注意ください。年度末にはメンテナンスが行われるため3/31まで利用できるわけではないことにご注意ください。
参考:「(ポイントの有効期限) 第6条 ポイントは,購入した年度に限り有効とする。」
http://www.somuka.titech.ac.jp/reiki_int/reiki_honbun/x385RG00001339.html
3.アカウントの有効期限について
学生証・職員証・優遇されるアクセスカードによる利用のアカウントの有効期間については、「東京工業大学学術国際情報センター計算機システム利用細則」に規定されているとおり、東工大ICカードの有効期間となります。多くの利用者は3/31が期限になるかと思いますが、年度末にはメンテナンスが行われるため3/31まで利用できるわけではないことにご注意ください。
4.卒業や異動に伴うデータの引継ぎのお願い
毎年、データの引継ぎがきちんと行われておらず、今後の研究に必要なデータが読み出せない、といったお問い合わせを多数いただいております。利用者が作成したデータは利用者のものであり、利用者自身が適切に管理し、引き継ぎ、削除する義務があると考えます。
なお、容量もファイル数もディレクトリ構成も異なる様々なデータを管理者権限で一つ一つ操作するのは大変危険であるため、GSICによるデータの移動や復旧作業は原則お断りさせていただきます。実際、グループによっては数千万ものファイルが存在するケースもあり個別に対応することは不可能です。
アカウント無効になる前に必ず、研究室へ一度データを引き上げたり、グループディスクで適切なパーミッションを設定して、グループメンバーが読み書きできるよう変更してください。また不要なデータは出来るだけ削除してください。
FAQ: グループディスク内で他のメンバーが読み書きできるようにするには
5.サービス停止を伴うメンテナンスについて
5.1 冷却設備メンテナンス
冷却系の洗浄・清掃のため2022年11月29日(火)9:00 から 12月5日(月)16:00頃までTSUBAME3.0計算サービスを停止します。合わせて通常運用中に実施できないようなメンテナンスも行います。例年より停止期間が長くなっておりますのでご注意ください。お知らせはこちら。
5.2 年度末メンテナンス
具体的な実施日はまだ未定ですが、例年、3月の最終週頃から4月の初週にかけて一週間程度、年度末メンテナンスが実施されます。実施中はログインは一切できませんので、直前になってデータの取り出しが間に合わないと慌てないよう今後のアナウンスに十分ご注意ください。特にメンテナンス中に東工大ICカードの有効期限を迎えてしまうと、運用が再開してもデータに一切アクセスできなくなっていますのでご注意ください。
6.繁忙期の資源占有の上限値の変更について
昨年同様、10月より資源の利用機会の均等化のため並列数や同時実行数を変更します。詳細は「各種制限値」をご確認ください。