TSUBAME3ではrsync、scp、sftpによるファイル転送が可能です。
ログイン同様、TSUBAME3ポータルに登録したSSH公開鍵のペアとなるSSH秘密鍵を用いてアクセスする必要があります。
また、利用されているアプリケーションによってはタイムアウトになる場合もありますので、
ご利用されているアプリケーションの設定をよくご確認下さい。
- ファイル転送アプリケーションをインストールする場合 (Windows等)
- Linux/Mac/Cygwin(Windows)を使用している場合 (rsync, scp, sftpコマンド)
- CIFSによるアクセスを行う場合
ファイル転送アプリケーションをインストールする場合
MobaXtermおよびRLoginを利用している場合、これらのソフトウェアにはファイル転送機能が組み込まれているため、そちらを利用するのが簡便です。
PuTTYなどこれら以外のソフトウェアを接続に利用している場合、FileZilla、WinSCPなどの、sftp, rsyncプロトコルに対応したファイル転送用アプリケーションをインストールする必要があります。
この場合でもログイン同様、TSUBAME3ポータルに登録したSSH公開鍵のペアとなるSSH秘密鍵を用いてアクセスする必要があります。
Filezilla、WinSCPではPuTTYで普段使用している.ppk 形式の鍵ファイルがそのまま利用可能です。
各ソフトウェアの利用方法の詳細は各ソフトウェアのマニュアルを各自ご確認下さい。
また、Windows 10のオプション機能のOpenSSHクライアントを有効にすることで、コマンドプロンプトやPowerShellから次項のscp, sftpコマンドを使用することもできます。
Linux/Mac/Cygwin(Windows)等を使用している場合
これらの環境では rsync、scp、sftp の各コマンドが利用できます。
以下、それぞれの使い方について説明します。
rsyncの場合
ローカルからリモートホストに転送する場合は、以下のようなコマンドを実行して下さい。
鍵ペアの格納場所を標準のパス・ファイル名とした場合には-iオプションは指定不要です。
$ rsync -av --progress -e "ssh -i 秘密鍵ファイル -l ログイン名" ローカルディレクトリ リモートホスト:リモートディレクトリ |
<ローカルディレクトリ>が転送元、<リモートホスト>:<リモートディレクトリ> が転送先です。
<>の部分は状況に適したものを入力してください。例えば、ログイン名がGSCIUSER00のユーザが秘密鍵の ~/.ssh/ecdsa を用いて、カレントディレクトリをTSUBAME3の/gs/hs0/GSICにコピーする場合のコマンドは以下になります。
$ rsync -av --progress -e "ssh -i ~/.ssh/ecdsa -l GSICUSER00" ./ login.t3.gsic.titech.ac.jp:/gs/hs0/GSIC |
転送元や転送先の指定の仕方などの使用方法の詳細は以下のコマンドを実行して確認して下さい。
$ man rsync |
scpの場合
リモートホストからローカルに転送する場合は、以下のようなコマンドを実行して下さい。
鍵ペアの格納場所を標準のパス・ファイル名とした場合には-iオプションは指定不要です。
$ scp -i 秘密鍵ファイル ログイン名@リモートホスト:リモートディレクトリ ローカルディレクトリ |
<>の部分は状況に適したものを入力してください。
ログイン名がGSCIUSER00のユーザが秘密鍵の ~/.ssh/ecdsa を用いて、カレントディレクトリにTSUBAME3の/gs/hs0/GSICをコピーする場合の例は下記のコマンドとなります。
$ scp -i ~/.ssh/ecdsa GSICUSER00@login.t3.gsic.titech.ac.jp:/gs/hs0/GSIC . |
オプションの詳細は以下のコマンドを実行して確認して下さい。
$ man scp |
sftpの場合
インタラクティブに転送を行う場合は以下のようなコマンドを実行して下さい。
鍵ペアの格納場所を標準のパス・ファイル名とした場合には-iオプションは指定不要です。
$ sftp -i 秘密鍵ファイル ログイン名@リモートホスト |
<>の部分は状況に適したものを入力してください。
例えば、ログイン名がGSCIUSER00のユーザが秘密鍵の.ssh/ecdsaを用いて、TSUBAME3にアクセスする場合は下記のコマンドとなります。
$ sftp -i ~/.ssh/ecdsa GSICUSER00@login.t3.gsic.titech.ac.jp |
オプションの詳細は以下のコマンドを実行して確認して下さい。
$ man sftp |
CIFSによるアクセスを行う場合
また、学内端末に限りCIFSによるアクセスが可能です。
CIFSサーバは\\gshs.t3.gsic.titech.ac.jpとなっております。
なお、学内ネットワークでも、途中のルータ等でCIFSが遮断されていることがあり、その場合には使用できません。
詳細は「TSUBAME3.0利用の手引き」3.3. 学内からのCIFSによるアクセスをご確認下さい。